コロナ禍経て多様化 2023年ピールオフ広告
ポスターなどに貼付した冊子やカード、商品サンプルなどをはがして持ち帰ることができるピールオフ広告。2023年も増加し、SNSなどで話題を集めることも。ここではユニークな事例などを成果とともに紹介する。
「日本の広告費」においても堅調に推移し、今後の成長が期待される屋外広告・交通広告。特に近年は大型サイネージや3D広告など国内でインパクト型の表現が拡張し、体感メディアとしての可能性が広がっています。同時に「SNS上で一瞬で伝わる」といった話題性の獲得に繋がる企画も次々と登場し、クリエイターにとっては「まだ誰も見たことがない」アイデアや提案力が試される場ともいえるでしょう。今回は2023年に実際に掲出された「一体どうやって実現したの?」と気になる広告の数々などを中心に、制作のプロセスに迫ります。
ポスターなどに貼付した冊子やカード、商品サンプルなどをはがして持ち帰ることができるピールオフ広告。2023年も増加し、SNSなどで話題を集めることも。ここではユニークな事例などを成果とともに紹介する。
コロナ禍を経て、街中のOOHが活気を取り戻してきた。とりわけ、利用者の多い駅の近辺に設置されることの多い大型ビジョンはそのニーズが高まっており市場規模は2022年の91億円に対し、2027年は225億円と推計されている(「デジタルサイネージ広告市場調査2023年」CARTA HOLDINGS /デジタルインファクト調べ)。特に規模が大きく人気の高い5つの媒体について相性のいい表現やクライアントの傾向などを聞いた。
国内で増加傾向にある、デジタルサイネージ。海外ではどのようなトレンドが生まれているのだろうか。LIVE BOARDの現王園章太さんが2023年のトレンドを踏まえ2024年のテーマを解説する。
2023年8月、「アスタリフト」の新CM「列車のふたりナノテクノロジー」篇が公開された。それに合わせて10月に渋谷駅で展開されていたのが横型の長いポスターと縦型のサイネージ。それぞれでCMの世界観を拡張するような表現がなされている。アートディレクターの浜辺明弘さんに話を聞いた。
2023年11月、JR新宿駅東口の3D映像対応のデジタルサイネージ「クロス新宿ビジョン」で、UHA味覚糖の広告「3D巨大さゆり」が放映された。巨大な石川さゆりが飛び出して見える「味覚糖のど飴」をおすすめする内容だ。そして同時期に、「3D巨大さゆり」をそのまま模した表現を用いたテレビCM「3Dさゆり~さゆりイチ推し~」篇も公開。連動の効果はいかに。クリエイティブチームに制作過程を聞いた。
2023年10月30日、エナジードリンク「ZONe ENERGY」の公式Xアカウントでこんな投稿が。「吉田沙保里さんがキャッシュバックしている100円分コインはどこに届いているでしょうか?」。投稿に添付されていたのは、吉田さんがコインを地面に向けてすごい力で投げる様子が描かれた渋谷駅のOOHの写真。コインが“届いた”のは、なんとブラジル。海外の媒体も駆使した企画の効果はいかに。
12月14日の公開から1週間でNetflix上の英語を含めた全言語シリーズで全世界2位を獲得し、大ヒットを記録したNetflixシリーズ『幽☆遊☆白書』。そのプロモーションとして公開日から2週間実施されていたのが、因縁の2人が直接対峙する物語のクライマックスシーンを人踊りの多い渋谷の街中で再現して見せた企画。あの「霊丸」はどのようにして実現したのか、話を聞いた。
毎年年末の風物詩となっている番組『M-1グランプリ』(朝日放送テレビ)。本編はもちろんのこと、ここ数年は、12月上旬から徐々に公開されるOOHも注目の的となっている。なぜ、『M-1』はOOHを出し続けているのか。2023年12月に実施されて話題となった「#どういうわけか日本一M1見られている青森県」の裏側にも迫った。