空想から生まれるもうひとつの建築群
野又 穫
Continuum 想像の語彙

01 東方へ23 1999 アクリル絵具、キャンバス photo: 髙橋健治
02 永遠の風景24 1988 アクリル絵具、キャンバス photo:早川宏一
03 内なる眺め21 2001 アクリル絵具、キャンバス photo: 髙橋健治
04 《世界の外に立つ世界 1》1993 アクリル絵具、キャンバス photo: 高橋健治
01-04 東京オペラシティ アートギャラリー蔵
見知らぬ風景の中に、不思議な、しかしどこか懐かしい構築物がそびえ立つ。野又穫が描く作品は、「架空の光景」という一言では片付けられない、現実と地続きにある非現実ともいえる独特の世界が特徴だ。 東京オペラシティの共同事業者である寺田小太郎もその世界に魅せられ、作品をこよなく愛した一人。1980年代から毎年収集を続けた40点余りの寺田コレクションは、アートギャラリーに寄贈されている。
そして2004年、イギリスの有力ギャラリー「ホワイト・キューブ」の現ディレクターが同館で開催された個展を訪れたことが契機となり、2020年に同ギャラリーでのオンライン個展が実現。そして野又は世界を舞台に活動する作家となった。
初期から最新作までの全貌を紹介する本展は、点が線で結ばれて生まれた星座のように、いくつかの幸運な出来事によって編まれた物語ともいうべき展覧会だ。
野又 穫 Continuum 想像の語彙 | |
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7月6日~9月24日 |
原点から未来まで未発表作も多数公開
平間至展
写真のうた -PHOTO SONGS-

01 《忌野清志郎》「 NO MUSIC, NO LIFE.」 2008年6月-7月
02 《CHAI》「 NO MUSIC, NO LIFE.」 2021年5月-6月
03 《Yellow Magic Orchestra》「 NO MUSIC, NO LIFE.」 2012年7月-9月
04 《峯田和伸(銀杏BOYZ)》『 別冊 風とロック』 2006年
05 《勝手にしやがれ&オダギリジョー》「 NO MUSIC, NO LIFE.」 2006年10月
01~05 平間至 ©Itaru Hirama
宮城県塩竈市で1926年から続く「ひらま写真館」の3代目として生まれた平間至。フリーの写真家となり、「現場で事件を起こす」をモットーに、楽器のようにカメラを構え、シャッター音やストロボの光、チャージ音で現場をグルーヴさせてきた。
本展では、初期作品からタワーレコードのキャンペーン「NO MUSIC, NO LIFE.」をはじめとする膨大なアーティストのポートレート群など、まさに「音楽が聴こえる」作品を200点以上展示。
さらに、セレクトカットの前後がわかるコンタクトシートや、平間自身が綴ったアイデアノート、ともに仕事をしてきた雑誌の編集長やプロデューサーたちの言葉から、その創作の裏側も垣間見ることができる。
また、ライフワークとして撮り続けている舞踊家・田中泯とのコラボレーションである<場踊り>シリーズや、東日本大震災を契機に東京・三宿に開業した「平間写真館TOKYO」で記録し続けているさまざまなハレの日の瞬間も紹介。
平間至展 写真のうた -PHOTO SONGS- | |
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7月8日~8月23日 |