うまい棒、+2円に込めた想いを伝える。「なくなっちゃうほうが、悲しいから。」
あのうまい棒が、値上げする!?衝撃的すぎるオリエン。42年続いた「10円」という値段は、もはやブランドのアイデンティティそのもの。それを変える決断に、どれほどの葛藤があっただろう?
「世界に尽くせ、タケダ。革新的に。誠実に。」投資家、ヘルスケア関係者、ビジネスリーダー、広告的“戦略ターゲット”にこのメッセージを届けたい。という優等生的な回答はさておき……誰よりも一番に届けたい相手は「タケダの従業員とその家族」なんだとチームで繰り返し話をしたし、心にも決めていた。企業広告はそうあるべきだと勝手に思っている。おこがましいけれど、鼓舞したい。
「奮い立ち、誇りに思い、使命感を持つ」内なるタケダの人たちが少しでも感じてくれたら、そのメッセージはきっと外にも届くと思った。数ある提案の中から、その思いが果たせると信じた一番骨太なスローガンを「タケダイズムが体現されている」とクライアントが選んでくれた。「信じてもらえてる」急に緊張してきたし、身の引き締まる思いだった。その時から、今回のキービジュアルはスローガンそのものだと決めていた。余計なビジュアルを入れることは、メッセージを濁らせるだけだから。
骨太なスローガンに負けない、骨太なデザインをしたつもりですが、この、ちょい圧強めのラブレターはタケダの皆さんに届いていますでしょうか?ターゲットの皆さんに届いていますでしょうか?届いていなければ、僕の“尽くし”が足りません。精進します。
(博報堂 アートディレクター 谷一和志)
https://www.240.takeda.com/
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