若者が全力で生きる日常を描いたポカリスエットのCM「青が舞う」篇
目指したのは特別な出来事ではなく、“日常”を描くこと。物語的な起承転結や説明のつく仕掛けになるべく頼らずに、どこまで心を動かせるか。若い世代が全力で生きる姿そのものをいかに真っすぐ瑞々しく描けるか。シンプルな狙いだからこそ奥が深くて難しい。でも広告屋としてはこれ以上ないほど純粋で幸福なお題でした。
UP TO WORKS
昨年はCOVID-19によって戦後初の中止となった本大会。今年も時期がずれての開催となり、選手にとって集大成となる今年最後の大会に。苦難の中戦い続けた選手たちへ最高の舞台を用意しようと、大会ヴィジュアルの刷新を行いました。モチーフは前進する選手に、日の丸と闘志を想起させる炎の掛け合わせ。
全国の選手を鼓舞できるシンボルを目標に、描いては消して形を探っていきました。ロゴは金沢駅前や会場内外ののぼり、看板となって選手たちを出迎えました。当日の新聞広告とポスターでは、「コロナ禍という向かい風を突き進む選手」を木炭で描き、高校生特有の未完成なエネルギーを表そうと試みました。
(電通 アートディレクター 河野智)
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