白いブランクには何を入れる?パナソニック「Make New」プロジェクト
パナソニックは「Life tech & ideas 人・社会・地球を健やかに」というミッションの実現に向け、2022年4月に「Make New」というアクションワードを策定しました。
人に会えなかったこの1年は、やっぱり人は人に会いたいものなのだと実感した1年でもありました。購読者の手で地元の新聞を郵送してもらうことで、県外にいる元県民にふるさとの情報を届けるこの「おくる福島民報」。4年目となる今年のテーマは「会う約束をおくる」です。いまみんなが一番したいことといえば、わいわい会話しながら食事をすることでは?とチームで話し、発行地域ごとに4種類、ご当地の食の風景を撮影しラッピング紙面にしました。
ふるさとに帰ることや、誰かと食事を楽しむこと。そんな当たり前だったことが特別なことになってしまった今、つぎの再会はどんな意味をもつのか?大変な自粛生活をいっしょに乗り切った仲間との打ち上げか、社交辞令で終わらせていた口約束のリベンジか。久々に地元で再会するふたりを思い浮かべながら、それぞれ違う4つのコピーを書きました。
(電通 コピーライター 姉川伊織)
カメラマンの石渡朋さんが実際に目でみているような視点で切り取ってくださったことで、見た人の欲望やなつかしさをより掻き立てるような紙面をつくることができました。私自身も地元福島を離れているひとりでもあり、気兼ねなく人と会うことが難しい状況の中で、地元でしかできない体験、そこで誰かと過ごす時間が生み出すパワーを届けられるようデザインしました。
また家族や親戚、地元の友人がこの仕事をとても喜んでくれたことが何より嬉しかったです。この新聞を受け取った方が1日も早く福島で再会を叶えられる日が来てほしいです。
(電通 アートディレクター 小林千秋)
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