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「緑」になった伊右衛門をラベルを剥がして描く

伊右衛門リニューアル

2004年に発売された「伊右衛門」は今年4月、「発売以来最大」のリニューアルを図った。それに伴い、新聞広告「裸の伊右衛門」や新テレビCMシリーズが展開されている。

4月20日の毎日新聞に出稿した広告「裸の伊右衛門」。

「デジタルフォトブック」では、篠山紀信さんが撮影した他のカットも紹介した。

見せたかったのは「緑色」

サントリー食品インターナショナルが製造販売する「伊右衛門」が、4月にリニューアルした。大きな変更点はなんといっても、お茶の色が茶色から緑色になったこと。これまでのペットボトルの緑茶は技術的なハードルがあり、伊右衛門に限らず、「緑茶」と謳いながらも茶色いものだった。それを今回、サントリー独自の技術で、淹れたてのお茶の緑色を保つことに成功したのだ。

その認知を高めるためのコミュニケーション全体でアートディレクションを務めたHAKUHODO DESIGNの柿﨑裕生さんは「コモディティ化するペットボトルの緑茶市場において、今回の変化を話題化させるためには、思い切ったコミュニケーションが必要だと感じました」と話す。そこで掲げたテーマは、「緑茶のモダナイズ」。「緑色を一番良く見せたい」というサントリーの要望に応えるべく、ラベルを“脱いだ”姿を見せる方向で企画は進んだ。

「脱ぐ=ヌードとして描いたら、インパクトもあり、商品の新しい見せ方ができるのではと考え、篠山紀信さんに撮影をお願いしました。正直、怒られるのではないかと気が気ではなかったのですが、快く引き受けてくださって」(柿﨑さん)。日の光がたっぷり入る篠山さんのスタジオで試し撮りをした際に緑色がきれいに写ったことから、本番も自然光の入るスタジオで撮影した。こだわったのは、ただの物撮りにならないようにすることだ。

「カーテン越しの光に包まれたもの、シーツの上、植物越しなど、篠山さんがヌードを撮影するときと同じようなシチュエーションで撮影しました...

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