都内の各駅にポスターを掲出した「偏愛東京プロジェクト」とは
エヌケービーとレッツエンジョイ東京は1月24日、企画立案から2年以上の時を経て、「偏愛東京プロジェクト」を始動した。世界に誇る都市としての東京の魅力を広く深く発信することを目指し、実名による投稿プラットフォーム「偏愛東京」を開設している。
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「家族と離れるまで、のこり365日。」──こんなキャッチフレーズの新聞広告が4月1日に、読売新聞と朝日新聞に出稿された。これは不動産情報サービスのアットホームから、この春に高校3年生になった学生たちに向けたメッセージである。
14タイプの写真と家のデザインで出稿された新聞広告。
高校卒業後、就職や進学で一人暮らしを控える学生たちにとって、「引越し」は「親から離れること」を意味する。そして、来年の4月に家を出ることになれば、タイムリミットはあと365日──この広告からは、新しい生活への期待に向けながらも、不安や心配、寂しさなど切実な気持ちが伝わってくる。従来のアットホームのコミュニケーションは楽しくカラフルな印象だが、この新聞広告は全く異なるアプローチだ。
「アットホームさんは多くの人に住まいとの新しい出会いを提供する中で、家探しに伴う人々のさまざまな気持ちを見てきました。そういう家探しの周りにある気持ちに寄り添える企業になりたいという思いが、企画の発端になりました」と、博報堂 クリエイティブディレクター 井手康喬さん。そこで、アットホームの担当者とクリエイティブチーム全員でブレストを行った際に、コピーライター 安達岳さんが着目したのが「高校3年生は4月1日の時点で、家を出るまで1年(365日)しかない」ということ。それに続き萩原海里さんが書いた、高校3年生に向けた手紙のようなボディコピーで、企画がかたちづくられた。
「新しい土地での一人暮らしにワクワクする学生がいる一方で、それを不安に感じている学生もいる。そして家を出て行く子どもを心配する親も...