ダイハツ工業が2019年11月にSUV「ロッキー」の販売を開始した。ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」の第2弾。そのCMはSF的な世界観の赤い惑星を舞台に「ロッキー」で冒険する、これまでの車とは一線を画した表現になっている。
舞台を変えれば、CMも自由になる
2089年、長期間の宇宙滞在を想定した有人飛行ミッション中にトラブルが発生し、窪田正孝さん演じる宇宙飛行士Aはひとり、赤い惑星に降り立つ。そこで、発見したのがダイハツ工業のSUV「ロッキー」だ。Aはロッキーに乗り込み、コロニー、砂漠、オアシスと旅をする中で、惑星の住人、ソニポン、調査ロボットたちなど、個性豊かなキャラクターに出会う。こんなストーリーで展開するのがロッキーのCMだ。
キャッチコピーは、"新自由SUV"。本キャンペーンを手掛けた電通 クリエーティブ・ディレクター/CMプランナー 山本友和さんは「ダイハツが出す小型SUVであることを大切に、自由な車を描こうと考えました」と話す。
「低価格で安全性能が高い、小型だけれど広い室内空間があるといった機能にフォーカスした表現もできました。でも、それでは本当に自由な車は描けません。目指したのは、高価なものよりも機能的で使いやすいものをオシャレと考える。遠出だけでなく平日の夕方に近所の公園でバーベキューをすることを大切にするような新しい価値観を認めた表現。今までの価値観を解き放ち、単純に格好良いCMを目指しました。見た人に自由だなと感じてもらえるだけでなく、従来の車のCM表現からも自由になったと思います」と話す …