4月6日、TCK(東京シティ競馬)が新聞広告を出稿した。本来は70周年の華々しい開幕を迎えるはずだったその日、TCKは無観客競馬をスタートした。そんな日に、TOKYO CITY KEIBAファン、そして世の中に向けて、TCKが送ったメッセージは、「世界がいつかまた、騒がしくありますように。」だ。
“TO:ファン CC:世の中”という距離感で作ったメッセージ
TCKが出稿を決めたのは、3月26日。当初から出稿予定があったわけではなく、読売広告社クリエイティブディレクター高橋尚睦さんをはじめとするクリエイティブチームからの提案だった。TCKはその提案に賛同し、すぐに出稿を決めたという。
無観客での開幕日である4月6日に出稿を決めたが、制作期間は1週間しかないスケジュールだった。
「メッセージ制作にあたって意識したのは...
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