大分県別府市は、新型コロナウイルスの影響で、来店客が激減した別府市内の飲食を提供する施設を応援するプロジェクト「#別府エール飯」を、3月18日にスタートした。

「#別府エール飯」の新聞広告。「今みんなが困っている状況。エールの輪が広がることで、地域がほんの少し元気になれば」と、原さん。
市民にわかりやすく、シンプルに伝える
「#別府エール飯」の仕組みは実にシンプルだ。購入者である別府市民はテイクアウトした料理を撮影し、「#別府エール飯」のハッシュタグをつけて投稿する。また、飲食店はテイクアウト商品を撮影し、同じハッシュタグをつけて投稿する。それによって、お客を呼びたくても呼べない飲食店と、店の味を食べたくても行けない市民をつなぐプロジェクトだ。
「別府市から連絡があったのは、3月12日の夜。翌日の夕方に提案して、3月18日にプロジェクトをスタートしました」と話すのは、企画からクリエイティブまでを手がけた九州博報堂大分支社 原崇紀さん。「観光産業が中心の別府市のホテル、旅館や飲食店は3月頭時点で売上が落ち、厳しい状況が続いていました。3月19日には新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の見解が出る予定があり、その前のタイミングで、何かしらの手を打ちたい、と市から相談を受けました」。
すでに別府市内では新たにテイクアウトをはじめた飲食店があり、それに関するInstagramの投稿が増えつつあった。それをヒントに...