IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

#今できること 企業・クリエイターの次へとつなげるアクション

企業理念に基づいたテーマで発信した「今だから気付けること」

ジャパネットホールディングス

テレビショッピングを中心に通販事業とスポーツ・地域創生事業を行っているジャパネットホールディングスは、3月30日から「今だから気付けること」「今だからやるべきこと」をテーマにした特設Webサイトをオープン。4月上旬からは、同じテーマでテレビCMも開始した。

CM「#今だから」と特設サイトの動画に登場したさだまさしさん、高橋みなみさん、西川貴教さん。この他にも、Mr.マリックさん、加藤登紀子さん、早見優さんなど、さまざまな人たちが自身で考えた「今だから気づけること」を発信している。

自分たちが提供できるものは何か?

ジャパネットホールディングスは毎年ブランディング広告を展開しており、今年も3月中旬までは新作のCMを放映する予定だった。ジャパネットコミュニケーションデザインエグゼクティブエキスパート土方雄介さんは「3月17日に最終段階のCMについて経営陣と会議を行っていたのですが、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を受けて、“今、我々が提供できるものは何かを改めて考えよう”と、急遽進行中のCMをストップして、新たな企画を考えることになったんです」と振り返る。

とはいえ、ゆっくりと企画を考えている時間はなく、CM放映開始目標は4月上旬に迫っていた。「弊社はCM放送枠からショッピング放送枠まで、自社で買い付けをしているので、考査も含めて、いつ完成させれば間に合うかを把握していました。そこから逆算して動きだしたものの、突発的につくって単純な啓発の広告のようになるのは違う。社長からは“よりお客さまに直接伝わるものをつくりたい”という話があったので、スピードを持ちながら視聴者に直接伝えることを意識しました」。

土方さんが発想の起点にしたのは、ジャパネットグループの企業理念『「今を生きる楽しさ」を!』だ。この理念につながるものにするため、「今だから気付けること」「今だからやるべきこと」をテーマに置いている。

「感染拡大で不便な生活を強いられたり、身近に恐怖が迫ってきたりと、不安やストレスを感じる方が多くなっているなかで、少しでも皆さんが前を向けるメッセージや役に立つ情報を流せたらいいと思いました。そこで...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

#今できること 企業・クリエイターの次へとつなげるアクション の記事一覧

世界的危機にブランドはどう立ち向かったか?
出演者の自撮りで完成させたポカリスエットの新CM
企業理念に基づいたテーマで発信した「今だから気付けること」(この記事です)
働く場所で変わるコミュニケーションのかたち
新型コロナウイルスは広告会社・制作会社の働き方をどう変えた?
コロナ禍でのクリエイターのトライアル
お祝い自粛ムードの中でも、新たな門出を祝いたい
一目見て 「おらが町のキャンペーン」と理解してもらえるメッセージ
みんなが心の中で思っていることを桜のビジュアルに載せて伝える
2020年国内外・主要広告・デザイン賞開催状況
卒業する学生たちに贈る言葉
目的は、ユーザーの不安を和らげること
競馬場という場所の魅力を改めてファンにも伝える
届けるべき相手に今伝えるべきメッセージを伝え切る
厳しい状況で働くすべての人たちへの応援メッセージ
香取慎吾さんが提案してくれた「一緒に」という言葉
休館中のピューロランドの活動をそのままドキュメントする
ブレーンTopへ戻る