大学生・院生44.1%が新聞を支持
若者の新聞離れが言われて久しい。そんな中、大学生・大学院生の半数近くが就職活動の重要な情報源は、紙の新聞だと答えた。日本新聞協会が今春発表した「2015年全国メディア接触・評価調査」は、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、インターネットへの接触状況や評価について尋ねている。
今回調査で初めて加えた「就職活動をするために重要な情報源」では、大学生・大学院生で紙の新聞を挙げた人が44.1%に上った。大学生・大学院生は「興味や関心のある記事はじっくりと読む」(78.0%)、「新聞から学ぶことは多い」(72.9%)、「新聞は、世論の形成に影響力があると思う」(72.9%)、「社会人になったら、新聞は欠かせない」(67.8%)などと新聞を評価していることが分かった。この層の新聞の接触率は、10~20代(50.1%)と比べて62.7%と高い数値を示しており、就職活動の際に新聞を頼りにしていることがうかがえる。
選挙投票の際にも参考に
今夏に参議院選挙が実施されることから、選挙で投票する際に参考にする媒体について尋ねたところ、新聞記事を挙げた人が51.4%と最も多かった。「選挙に関心がある」と答えた人に限ると、新聞記事を参考にしようと思っている人は64.3%に上った。今夏の参院選から、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられるが、15~19歳の回答を見ると、投票の参考にしたいメディアは、テレビ番組(政見放送、36.1%)、新聞記事(25.9%)、テレビ番組(政見放送以外、23.9%)などが上位に挙がった。
各メディアの印象・評価は、新聞は「社会に対する影響力がある」(44.3%)、「知的である」(42.2%)、「自分の視野を広げてくれる」(32.9%)などを挙げた人が多かった。新聞広告を見ている人は69.5%で ...