イベントで観光資源を顕在化
今年も日本全国でお花見を楽しむ姿が数多く見られた。今やお花見を楽しむために来日する外国人観光客も増えているように、日本の観光文化資源としても浸透が進んでいるように思える。その結果、多様な楽しみ方が増えており、花見のイベント活用が一層進んだように感じた。一方、イベント化は進んでいるが、差別化が進んでいるようには思えず、結局どこに行っても同じような花見や桜まつりが行われていた印象を受ける。
桜の開花時期が予測しづらいことや満開の期間が短いことなどから桜に依存した企画は難しいが、各地で開催されていた花見ラン、お花見婚活、春のフードイベントなどはベースとなるイベント自体に参加の動機があるため、桜が満開ならラッキーという感覚で参加もできる。また、桜が日本の春を思い起こさせることもあり、茶道、華道、和楽器、着付けなど日本文化の体験イベントも多く見られたし、他国の春と組み合わせたフードイベントや文化イベントも開催されていた。桜は強く独特な存在感を持っているため …
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