テレビCMのリーチは79.2% YouTube動画広告は4.1%にとどまる
民放連研究所は7月21日、「テレビの広告効果に関する研究」の第2回調査結果を公表した。テレビCMはYouTube動画広告に比べ、2.1倍認知されやすく、1.8倍購買につながりやすく、リーチから購買に至るプロセスのコスト効率で4倍の開きがあったなどの結果が示された。
同研究所は、2019年度からテレビの広告効果に関する研究を実施しており、2020年8月には第1回調査結果を公表。テレビおよびインターネットの視聴・利用時間量が企業のブランディングに与える影響や、購買プロセスにおける各メディアの貢献度などを生活者の意識レベルで調査・分析した。
第2回調査は電通とビデオリサーチの協力を得て実施。日本アドバタイザーズ協会を通じて募集した広告主3社のアルコール飲料、食品、飲料、耐久財の5つの商品について、昨年11月と今年1月に行われた実際の広告キャンペーンの効果をアンケートなどで測定。各回全国の15~69歳の男女約4万6000人を対象に、キャンペーンのテレビCMとYouTube動画広告の双方の認知から購買までの各プロセスの効果とコスト効率を比較した。
その結果、5商品平均の調査対象者全体に対するテレビCMのリーチは79.2%。一方、YouTube動画広告は4.1%だった。双方が到達した重複リーチは3.3%で、YouTube動画広告のみのリーチは0.8%だった。
広告がリーチしたと判定された人のうち、実際に広告を認識していた人(認知効率、5商品平均)は、テレビCMが42.9%、YouTube動画広告が20.1%、両方でリーチした人は...