モノサシのモノサシ 基準があるから判断ができる
妻が突然自宅のマンション※1を売ってしまった。引越先はおろか、引越についての合意形成もできていないのに。しかし、賽は投げられた※2。明け渡し日までに急いで引越先を決めないと、文字通り路頭に迷ってしまう。しかも膨大な家財道具と一緒に。オロオロする私を尻目に、妻は次々と候補の物件をピックアップし、内見をこなしていく。必ずモノサシ(巻き尺)を携えて。家財道具がすべて完璧に収納できるかどうかの確認を怠らない。
※1 ちなみに自宅マンションの妻と私の持分比率は1:9である。
※2 私は匙を投げた。
考えてみれば、統一した長さの基準が定められているからこそ、妻がモノサシで計測した数値と、図面に記載されている数値とを見比べながら判断ができる。長さの基本単位をつくるための基準が定められているからである※3。
※3 1mは1秒の299,792,458分の1の時間に光が真空中を伝わる距離として定義されている。
日本のOOHのモノサシ メディアカレンシーの基準
OOHメディアカレンシー策定の際にも同様の基準、つまり何を、どのような手順で計測し、メディアカレンシーとして定義するのかが重要になる。異なる基準で計測されたものを同じ土俵で比較することはできない。
あと60%