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広告業界トピックス

Z世代の「雑誌観」編集長たちはどう捉えているのか

今泉 睦

2022年、下半期に突入 雑誌を中心に据えた新市場を創造

2022年もいよいよ下半期に入った。本年の干支は「壬寅」(みずのえとら)。昨年末から年始にかけては、「陽気を孕み、春の胎動を助く一年」(冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれる)として、新たな進展に向けて準備をしていた方も多いのではなかろうか。

しかし、ウクライナ侵攻は収まらず、コロナ感染者も徐々に増加、インフレ、さらには「良識の府である参議院」選挙期間中にあってはならない重大な事件が起きてしまった。世の中的には「陽気を孕んだ春の胎動」を感じ取るのは難しい。

そのような状況ではあるが、雑誌広告の周辺では若手人材や業界外部の人材が雑誌を中心に据えた新たな市場を創造すべく、悩みながらも前に進もうとしている様子が感じられる。

Z世代が持つ「雑誌観」編集長はどう捉えているのか

6月に行われた日本雑誌広告協会主催の「ステップアップセミナー」。本セミナーは2つのテーマで行われた。1つ目は「Z世代と雑誌のミライ」、2つ目は「3rd Party Data規制下における雑誌デジタルビジネスの基礎知識」。どちらも雑誌の魅力を引き出す重要なテーマだ。

「Z世代と雑誌のミライ」については博報堂「ミライの事業室」の牧島夢加氏がモデレーターとなり「Z世代と雑誌の可能性」を分析。集英社『Seventeen』編集長の小林亘氏(セミナー実施時)、日之出出版『FINE BOYS+plus BEAUTY』編集長の𠮷田利也氏をゲストに、それぞれのZ世代読者の特徴や行動が説明された。

牧島氏は、Y世代(ミレニアル)を「デジタルネイティブ世代」。それ以降のZ世代は「SNSネイティブ世代」として捉え...

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