出版業界の生き残り戦略 情報流通のスピードと安定感を上げる
7月の長雨が終わり、真夏日が続いている。日本は参院選を終えて与党体制が安定するが、どうにも世の中は落ち着かない。コロナ感染の勢いは増し、医療体制が追いつかない。政治家や国家事業も様々な問題が浮き彫りになり日本の未来を前向きに考えていくムードに至らない。秋には大事な時期を迎えようとする米中も相互に牽制が激しくなりアジアの不安要素が増している。「不安」「緊張」「紛争」はその地域の様々な流通を停止させ、経済や生活に影響を及ぼす。
出版業界もまた、様々な環境変化や競争が進んでおり「生き残り戦略」に舵を切る。働く人にとって定着しつつある在宅ワークは仕事に必要な情報流通や物流に変化を起こしつつあるが、スピードを上げていくための安定した共通プラットフォームが求められている。
コンテンツの誘導施策にバラつき PV競争を離れた新たな指標化とは
8月3日にオールアバウトより、コンテンツマーケティングプラットフォーム「Prime Ad BMP正規版」がリリースされ、翌日には電通デジタルが本格導入といったコンテンツマーケティングに関する取り組みが発表された。「Prime Ad BMP」はこれまでβ版を通じて広告会社や出版社間のニーズや要件を細かく取材し、システムチューニングを行ってきた。
すでに200近くのメディアが媒体登録されたことで、広告会社や企画会社にとって網羅性も高くワンストップでコンテンツプランニングが可能な状況になってきている。システムの使いやすさに加えて、注目したいのがブースト機能とレポーティング機能の2点だ。
オーガニックリーチやPVが少ない...
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