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「CMタレント」と広告効果

もはや「説明不要」の存在に ミキプルーンCMと中井貴一さんの歴史

杉本幹也氏(三基商事)

顔を見れば自然と「ミキプルーン」を想起するほど、ブランドを体現する存在となっている俳優の中井貴一さん。四半世紀超の歳月を共にしながら、互いのイメージを高め合う関係性について、三基商事 執行役員 マーケティング部長の杉本幹也氏に話を聞いた。

三基商事「ミキプルーン」

中井貴一


三基商事は1996年より、「ミキプルーン」のイメージキャラクターとして中井貴一さんを起用。現在に至るまで数多くのテレビCMを、中井さん出演のもと制作している。2018年からは瀧本美織さんもイメージキャラクターに起用。2021年10月には中井さん、瀧本さんが共演するCMの第4弾、「実をむすぶ篇」「ジャンプ篇」を放映した。

愛される商品を視覚的に伝えられる存在

中井貴一さんが初めて「ミキプルーン」の広告に出演したのは、26年前の1996年。三基商事 執行役員 マーケティング部長の杉本幹也氏は、中井さんの起用には「ミキプルーン」の商品特性とマーケティング戦略がかかわっていると話す。

「『ミキプルーン』は、流行りにのって一時的に食べる嗜好品というよりは毎日の食卓にいつも存在するような、日常の中で長期的に食べていただきたい商品です。実際に1972年に発売して以降、代々愛用してくださっているご家庭も多く、世代を超えて愛されています。そんな『ミキプルーン』だからこそ、“長く、常に必要とされる”といった商品特長を発信したいと考えました。そのような時に、当時広告宣伝担当だった現社長・門田淳の目に留まったのが中井さんでした。その頃、中井さんはまだ30代でしたがすでに活躍されていて、さらに俳優としての地位を確立されていた。本物の良さを求めていくその姿を見て、“長く必要とされる商品を、視覚的に伝えてくださる方だな”と感じたことが、中井さんに出演をお願いした理由でした」と杉本氏。

CMなどの広告を通しての商品発信ももちろん大切な要素ではあるものの、「人から人に伝えていく」ことも「ミキプルーン」のコンセプトだという。

「中井さんご自身が撮影現場で、自ら『ミキプルーン』を紹介してくださることも多いようです。長年CMに出演し、『ミキプルーン』を...

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