第55回宣伝会議賞の協賛企業から、作品制作にあたってのアドバイスをいただきました。各協賛企業の担当者の方からのヒントとして、下記4項目からなる各課題のポイントを掲載します。
課題のポイント
(1)コピーの目的
(2)市場・ターゲットの動向
(3)課題商品・サービスの訴求したいポイント
(4)制作にあたっての注意事項
ご応募お待ちしております。
課題31 東放学園
東放学園グループの4つの専門学校を表現したキャッチフレーズ
入学広報センター 広報宣伝部 部長 丸山 宗法氏
(1)東放学園グループは、テレビ・ラジオ・アニメ・声優・映画・音楽・コンサート・舞台・タレント・俳優・芸能など、エンタテインメント系分野のスタッフ及びキャスト(演者)の人材育成に特化した専門学校です。
これまで前述のジャンルを総称し、"エンタメ"というキーワードを使って、入学募集を中心としたさまざまな広告展開を行ってきましたが、現代の高校生にとって"エンタメ"というキーワードは、「いまどき使わない言葉」「なんか古い感じ」「そもそもエンタメってなに?」⋯という印象だそうです。10代の高校生に響く(伝わる)言葉でキャッチフレーズを考えてください。
(2)東放学園グループの4つの専門学校に入学する方は高校新卒がほとんどですが、大学・短大を卒業・中退後に入学する既卒の方もいます。
(3)東放学園グループ4校の魅力をアピールしてください。
(4)4つの専門学校のうち、一部の学校・ジャンルに偏ったキャッチフレーズにならないよう、ご注意ください。
課題32 トレンドマイクロ
ウイルスバスター for Home Networkが
日本中のご家庭で使われるアイデア
プロダクトマーケティング本部 コンシューマプロダクトマーケティング部
コンシューマディベロップメントグループ 山崎 基式氏
(1)家庭内のIoT機器へのセキュリティの必要性を認知していただき、対策のための機器の利用を促進するようなアイデアを募集します。
(2)パソコンやスマートフォンにセキュリティ対策が必要だったように、テレビ、ゲーム機、家電などさまざまな機器がネットワークにつながるIoTの時代にもセキュリティが必要です。しかし、まだ一般消費者にはその必要性の認識がありません。
(3)パソコンやスマートフォン以外のセキュリティソフトを入れられない機器に対し、セキュリティ対策を施せる点です。家庭内の機器がつながるルーターに接続することで、まとめて保護を提供します。また、セキュリティだけでなく、子どもにとって有害なサイトのブロック機能や、機器のインターネット利用時間制限の機能も持っています。
課題33 ニチバン
セロテープ70周年に際し、
セロテープが環境に優しいことが伝わる広告アイデア
経営企画本部 広報宣伝室 石田 圭一郎氏
(1)おかげさまで来年発売70周年を迎えるセロテープ。このセロテープが天然素材からできていることを知ってもらえる広告アイデアを募集します。
(2)お子さまから大人の方まで誰もが一度は使ったことのあるお馴染みのセロテープ。工作や封筒貼り、そして包装作業などさまざまな「貼る」シーンでご利用いただいています。透明なセロテープですが、実はテープに使用されているセロハンは木材から、のりは天然ゴムと天然樹脂からできています。
(3)セロテープが主に天然素材からできていることをまだ知らない方々に、セロテープが環境に優しく、そしてこれからもその優しさを大切にし続けていく商品であることを知っていただきたいと思います。
(4)セロテープはニチバンの登録商標になります。
課題34 日本中央競馬会
来年の日本ダービーに参加したくなるようなアイデア
総合企画部 経営企画室 上席調査役 髙野 稔氏
(1)年間約7000頭誕生する同世代の競走馬の頂上決戦"日本ダービー"。今年は、12万人以上のお客さまが東京競馬場に来場し、熱き闘いを堪能しました。
来年も、より多くのお客さまに興奮と感動の瞬間を体感してほしいと考えておりますが、競馬未経験者の中には「競馬は難しそう」「きっかけが無い」「ギャンブルはちょっと⋯」そんなイメージを持っている方々がいらっしゃるのも事実です。そういったイメージを払拭するために、これまで私たちなりにさまざまなメディアや最新技術を活用したプロモーションやキャンペーン(HotHolidays!,Umabi,UMAJOなど)を展開してきました。
今回皆さまから、競馬未経験者が思わず競馬場に足を運びたくなるような、アイデアを募集します。私たちが思いもつかないような、お客さま目線の斬新なアイデアをお待ちしております。
(4)ただし、特殊法人という性格上、射幸心を煽る表現はご遠慮ください。
課題35 日本レジストリサービス
日本のドメイン名「.jp」を使いたくなるような広告アイデア
広報宣伝室 室長代理 園木 彰氏
(1)Webサイトやメールのアドレスで見かける「○○○.jp」といった文字列が「ドメイン名」。特に、末尾に当たる「.jp」の部分をトップレベルドメイン(TLD)と呼びます。JPRSは日本を表すTLDである「.jp」が付くすべてのドメイン名が安全・安心に使えるよう、インターネットを24時間365日支えています。
普段はなかなか意識されないドメイン名ですが、実は「インターネット上の住所」のような大事な情報なので、慎重に選ぶ必要があります。ドメイン名の大切さが伝わり、TLDを選ぶならやっぱり「.jp」と思ってもらえる作品を期待します。
(2)近年は新しいTLDも続々登場しています。
(3)147万件ある「.jp」の登録条件は「日本に住所があること」なので、インターネット上でもひと目で「日本」を表すことができる安心と信頼のTLDです。