応募作品の中でも、優れた作品は実際に広告化する場合もあります。本ページでは、第54回「宣伝会議賞」で応募いただいた作品の中から広告となった作品をいくつかピックアップし、紹介します。
日清オイリオグループ
平山瑞帆「子どもが苦手なものは一度揚げてみる。」(グランプリ)
第54回「宣伝会議賞」で、応募総数40万2986点の頂点であるグランプリを獲得した作品は「子どもが苦手なものは一度揚げてみる。」(受賞者:平山瑞帆さん)。このキャッチフレーズは実際の広告として展開された。
広告が掲載されたのは、6月10日発行の『リビング新聞』(サンケイリビング新聞社)。同紙の読者ターゲットである「家庭の消費決定権を持つ主婦」に向け、子どもの健康や家族の幸せを願う人に寄り添うブランドとしてメッセージを発信した。
グランプリ受賞作品を活用した広告を制作するに至った経緯について、同社の担当者は次のように話す。「今回の受賞作を受け、人の心に強く響くのは『大切な人への思い』であることを私どもも改めて実感しました。このコピーに触発され、親が子ども(大切な人)の健やかな成長を願う気持ちに寄り添う視点でのコミュニケーション活動をしたいと考えました。
今回の広告は、『苦手なものでも、揚げるとおいしくなる』という魅力を訴求しながら、この悩み解決の一助となることを目的に企画しました。人々の心に届き、変化をもたらすことがコミュニケーション活動の目的であり、宣伝・広告担当の醍醐味です。
コピーの素晴らしさは『グランプリ』という形で証明されていますが、賞だけで終わらせるのではなく、それに基づいた活動をしてこそ、そのコピーが本当の意味で生きると考えています。いただいたコピーがもっと輝くようにと思いながら、今回の企画を行いました」。
受賞コピーは新聞広告に留まらず、イベント企画にまで発展 ...