国際ビジネスコンベンション「No Maps」が札幌で初開催
10月10日~16日までの1週間、北海道札幌市で「No Maps」が初めて開催された。このイベントは昨年10周年を迎え国際的な知名度を得ている「札幌国際短編映画祭」を核として、「映画」・「音楽」・「インタラクティブ」の3分野およびその複合領域で構成される国際ビジネスコンベンションである。期間中は札幌市内各所で映画作品の上映、ライブイベント、カンファレンス、ワークショップ、トレードショーが行われ、その姿は明確なイベントというよりはNo Mapsウィークともいえる集合体のようであった。
イベントの目的には「クリエイティブ産業の活性化と他産業への波及」「創業支援・新産業の創造や投資の促進」「クリエイティブな市民文化の醸成」などを促進することで、札幌を「世界屈指のイノベーティブなまち」にしていくことが掲げられた。それに沿うように、提供されるコンテンツの質・量・入りやすさなどもさまざまであった。ビジネスとして専門的に行われるものから趣味として楽しめるもの、親子で体験できるものまで分野ごとに網羅されており、それが参加のしやすさでもあったし、自身が興味を持つ分野以外でも体験してみるには十分なレベル感であった。特定の会場を設けず市内各所に点在していたため、雰囲気が特定の層に引っ張られることなくマイペースで楽しむことができたことも良かった。
一方、分野を融合させていくという観点で捉えると、3分野が融合された1週間を楽しむというよりは、すでに来場者層を抱えているイベントが …
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