先日、英国スポーツ動画配信会社のパフォームが、Jリーグの配信権を10年総額2100億円で獲得したと発表された。同社は、「DAZN(ダ・ゾーン)」というスポーツ番組の月額課金制(月額1750円)のネット配信サービスを始めている。特長は、サッカーだけでなく、いろいろなスポーツが見放題であるという点。すでに、欧州3カ国(ドイツ・スイス・オーストリア)でも同じサービスを開始している。月額は9.99ユーロ(日本円で約1130円)だ。
パフォームの前身は、90年代に英国NTLというケーブルテレビ会社がサッカーのプレミアリーグのネット配信を行うためにつくった会社である。その後、スポーツ権利を運用する会社「Inform」と一緒になり、名称もパフォームと変わった。このパフォームのビジネスは、既存ビジネスにどんな影響があるのだろうか。
英国で始まったスポーツの有料放送
1990年代、英国では、ルパート・マードック氏率いる衛星放送の「Sky Sports」がプレミアリーグをつくり、有料放送を成功させた。人口6000万人の英国で...
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