想定外の、コンビニ「ISM実施力」
小説家・村田沙耶香さんの「コンビニ人間」が、今年の第155回芥川賞を受賞した。オペレーションが徹底的にマニュアル化されたコンビニが舞台だが、「売り場づくり」にあまりにもきめ細かく対応する主人公に、目から鱗との感想が多い。
我々プロモーション業界の大多数は、正直、コンビニはあまりにマニュアル化され、画一的かつ店舗面積が狭いことから、こと「店内」での個々のメーカーの個別商品対象の販促活動は、至極困難と考えている。
ところが、「コンビニ人間」では、まるで機械仕掛けのような運営体制の内側で、個々の店舗の立地条件や客層に合わせた心遣いが実にきめ細かく行われている。プロモーション業界人を驚かせたのは、細かい売り場づくりの対応の実態が描かれていること。顧客対応やレジ打ち、清掃ということならまだしも …
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