コト消費時代のイベント
イベントのカレンダー化とニッチ化が進んでいる。カレンダー化については、ハロウィンの定着・規模拡大に代表されるように、一年を彩るシーズンイベントが増えている。これはモノ消費からコト消費へ意識・行動が変わっていることの影響が大きい。こうしたイベントは、幅広い人に受け入れられる大衆性と「リア充」「フォト充」なニーズを満たせるわかりやすい特徴を際立たせることで、多くの参加者を引き付けている。
次なるシーズンイベントとしては、イースターも候補の一つとして挙げられる。すでにイベント化や商品化なども進んでいるため、フォーマットの決まっているイベントに組み込むなど、大衆性を持たせることで次のシーズンイベントとして浸透していくと考えられる。
シーズンに関係なく開催されるイベントについては、テーマを際立たせたイベントの開催が増え、メディアで取り上げられることも増えてきている。ここ数年初開催が相次いでいるファンランイベントが良い例であり、カラーラン、バブルラン、ウォーターランなど、楽しみ方ごとにそれぞれのテーマが用意されている。これは情報の消費サイクルが短くなっている中で、見た目にわかりやすいことを訴求して人を引き付けていることも背景にある。
こうしたイベントは特徴づけによる細分化が進んで入るように思えるが、提供する経験価値が近いため参加者層には重なりが多い。そのためセグメントの有効規模は大きくなるが、参加者層を取り合うことにもつながっている。結果として瞬間的なインパクトは大きいが …