戦時の週刊誌とその広告。
インターネットにもオトナの意見を
先日、TBSの番組『NEWS23』に出演している岸井成格氏への意見広告が産経新聞や読売新聞に掲載された。メディア側が主張する表現の自由と表現された側の表現の正確性という主張は、いつの時代も平行線を辿る。安倍政権になってからメディアへの権力介入が行き過ぎていると反発するメディア。権力側は自分たちの政策や成果を正確に報道して欲しいという。
ただ、FacebookやTwitterには、首相官邸のアカウントがある。官邸ホームページには、動画なども掲載されている。それで政権の考えは伝わっているのではないか?と思うのだが、マスメディア、とくにテレビ放送について、応援団含め権力側からの注文が多くつく。
いまの日本でこうした権力とメディアの関係に言及すると、どうしても右派とか左派や保守と革新といった政治思想の問題として扱われてしまう。それに、自分が言ったことで、なんか絡まれたら嫌だなと思うのが心情だろう。だから、冷静な意見がでてこない。
とくに、右翼・左翼・愛国といった言葉から距離を置く自分の周りにいる友人たち(40代半ばか)の考えが、メディアに登場することはない。本当は、経験豊かなオトナである彼らの意見がメディアに載ることが大事だと思うが。
自分ごとになっていない表現の自由
メディア上に出てくるのは、メディア業界と権力側の意見ばかりである。つまり、主に発信者目線の意見が多いのである。そのため ...
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