放送局やメーカーなどで構成する総務省の協議会「4K・8Kロードマップに関するフォローアップ会合」は8月29日、次世代ハイビジョン放送「4K・8K」の普及に向けたロードマップの改訂版をまとめ、中間報告として公表した。これまでの計画を前倒しし、2016年にBSで4K・8Kの試験放送を開始、2018年までに実用放送を開始するとした。最終的には、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに4K・8Kを普及させ、五輪中継を楽しめるようにすることを目指す。
ロードマップを前倒し
昨年、総務省「放送サービスの高度化に関する検討会」が発表したロードマップでは、2014年に4K試験放送開始、2016年に4K商用放送と8K試験放送開始とするだけだった。今回の改訂版は、計画の具体化と加速化のために検討してきたもので、衛星放送(BS/CS)、ケーブルテレビ、IPTV等と放送方式ごとの詳細なスケジュールを定めた。
2015年3月に終了する予定のBSによる地デジ難視聴対策「衛星セーフティーネット」の空き周波数を使い、2016年に4Kと8Kの試験放送を開始することを明記。同周波数は4Kで最大…
あと64%