広告マーケティングの専門メディア

           

ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略

ハーゲンダッツが起こしたアイスクリーム革命

ハーゲンダッツ ジャパン「Haagen-Dazs」

高級アイスクリームの代名詞となっている「ハーゲンダッツ」。日本での発売開始から30年を迎え、現在は幅広い層から親しまれている。

左 ※ミニカップの発売は1985年~。パッケージは1985年当時のもの。 
右 2014年パッケージ

コンビニ販売で身近な存在に

1961年にニューヨークで生まれた「ハーゲンダッツ」が日本に上陸したのは1984年。今年で30周年を迎えた。ハーゲンダッツのメインターゲットは20~30代の女性だが、濃厚でクリーミーな口どけのリッチな味わいを楽しめるということで、今では男女年代を問わず幅広い層にファンを持つ。

1984年当時、アイスクリームは子どものおやつという位置づけで、100円前後の商品が主流だった。ハーゲンダッツはそういったアイスクリームの概念を覆す味と価格の「家庭用高級アイスクリーム」として、百貨店や高級スーパーで販売を開始する。

1984年秋には、東京・青山に1号店をオープン。マーケティング本部 エグゼクティブマネージャーの坂東佳子氏によると、「オープン時には、ニュースで取り上げられるほど長い行列ができました」。バブル期突入の時代、グルメブームにも乗り、ハーゲンダッツは店舗数を増やしていく。

転機となったのは1990年のアイスクリームの輸入自由化だ。それまで百貨店やショップに出向かないと食べられなかったハーゲンダッツが、スーパーマーケットや当時店舗数が増え始めたコンビニエンスストアでも購入できるようになった。いつでも気軽にプレミアムな味わいを楽しめるようになり、生活者との距離がぐっと縮まった。

1991年には世界に先駆けて…

あと77%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略の記事一覧

ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略の記事一覧をみる

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する