番組の編集方針、制作体制、取材先の選定方法は?人気番組のプロデューサーに、制作の裏側について聞きました。
『がっちりマンデー!!』 | |
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放送日 | 日 7時30分~8時 |
放送開始 | 2004年4月 |
放送エリア | 全国 |
出演者 | MC/加藤浩次(タレント)、進藤晶子(フリーアナウンサー) |
ターゲット
ビジネスパーソンをメインに、主婦層も
コンセプト
「儲かっている人から学ぼう」。お金儲けは、卑しいものではなく、すごくて面白いもの。儲かるビジネスのアイデアや仕組みを聞いていく、経済バラエティ番組。経済・経営のカタいテーマも、分かりやすく面白くすることを目指す
取材先の選出方針
右肩上がりで儲かっていることを前提に、ビジネスの仕組みが面白い取材先を取り上げている
制作体制 | |
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●プロデューサー兼総合演出1名⋯ディレクターを統括 ●プロデューサー1名⋯スタジオ出演者の取りまとめ ●ディレクター8名⋯ADとペアになり1回の放送を担当 ●アシスタントディレクター(AD)6名⋯取材依頼をし、撮影内容を決定 ●構成作家2名⋯番組の企画づくりを担う ●リサーチャー1名⋯テーマをもとに取材先を探す |
取材先が決まるまで | |
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❶企画会議⋯プロデューサー、ディレクター、構成作家で各回のテーマのアイデア出し ❷リサーチ⋯決定したテーマをもとにリサーチャーが資料を集め、30~100案ほど取材候補を探す ❸取材先の選定⋯候補の中から、儲かる仕組みや人が面白い取材先を3つほどに決定 ❹取材決定⋯取材依頼をしながら、何を撮影するか決めていく |
──番組の制作方針は?
「儲かっている人に学ぼう」をコンセプトにした経済バラエティです。経済や経営がテーマの難しい話でも「なるほどすごい」と思える、分かりやすさと面白さを追求しています。
──幅広い企業を取り上げていますね。BtoB企業の広報担当者からは、「分かりにくい事業なのでアピールが難しい」との悩みも聞きます。
例えば「工場を取材しても面白いものはないです⋯」という企業も、取材してみると本当はすごいんです。あまりにも当たり前に事業を続けていると、気づかないのだと思います。そこで僕らが「すごいですよ、日本でここだけですよね?」などと話しながら、撮影の依頼をしています。広報担当者の方には、ぜひ会社の中を見直していただいて、「ここが面白いぞ」というところを周囲の人に話してみてほしいです。すると気づくことがあると思います。
──反響の大きかった放送回は?
2020年で一番反響があったのは「儲かる庭ビジネス」でした。コロナの外出自粛で「家の庭にいることが増えたよね」という話を企画会議でしたのがきっかけ。儲かっているんじゃないかと調べたら、実際伸びていて。人工の竹垣で儲かっている会社や、家の屋根を庭に変えるビジネスをしている会社などに取材しました。家時間の切り口で「儲かるDIY」の回も好評でした。自分で貼れる「壁紙」を取材したところ、視聴率もTwitterでの反応も良かったです。「庭」「DIY」など、取材先が広がるテーマ選びをしています。
──制作の流れを教えてください。
最初に...