一生かけて追求する価値のある「PR」の仕事の未来像を描こう
新聞記者、PR会社を経て活動する岡本純子氏によるグローバルトレンドのレポート。PRの現場で起きているパラダイムシフトを解説していきます。
米国PRのパラダイムシフト
新聞記者、PR会社を経て活動する岡本純子氏によるグローバルトレンドのレポート。PRの現場で起きているパラダイムシフトを解説していきます。
PRの本来の意味は社会とのより良い関係づくり。そういった意味で、すべての組織・団体にとって、社会との橋渡し役として対外的なコミュニケーションを担うPR人材は欠かせない戦力であるはずだ。PR先進国アメリカではまさに社会の隅々に至るあらゆる業界で、そのプロフェッショナル人材が本領を発揮している。PRの知見はどんな分野で、どのように活かされているのか、クローズアップしてみよう。
日本では、小さな会社や組織にPRのプロがいることは少なく、中規模の会社でも総務や経営管理部などに兼務で一人いるかいないか、といったレベルだ。一方、全体で24万700人(2014年)ものPRスペシャリストがいるアメリカでは、比較的小さな組織や団体でもPRのプロが活躍している。中でも、公的機関、病院、政府、NGO・NPOなど非営利や企業以外の業界にも数多くのプロがおり、型破りの発想でPRの新機軸に挑戦している。
大統領選を11月に控えて激しいPR合戦が繰り広げられ …