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米国PRのパラダイムシフト

東京2020&選挙イヤーが到来 世界のPR業界はハイテク化する

岡本純子(コミュニケーションストラテジスト)

新聞記者、PR会社を経て活動する岡本純子氏によるグローバルトレンドのレポート。PRの現場で起きているパラダイムシフトを解説していきます。

あけましておめでとうございます!2020年もよろしくお願いします。さて、今年はいよいよオリンピック・パラリンピックイヤー。慌ただしい年になる予感を覚えるPR関係者は少なくないだろう。

では一体、今年はどんな年になるのか。まず、米メディアのFortuneによる2020年の予測から気になる項目を拾ってみた。

「Fortune」2020年の予測(抜粋)

❶ 景気後退が予想されるが、前回ほど悪くはない

❷ 銀行業界の不振

❸ 気候変動への取り組みに対する融資の広がりなど、グリーンビジネスが盛況に

❹ マイナス金利の常態化

❺ VSCO(ビスコ)ガールの流行
写真フィルターアプリ「VSCO」の流行から生まれた、だぼだぼのTシャツ、バックパック、ビルケンシュトックの靴を身につけたファッショントレンド。

❻ 女性CEOの増加

❼ 第二のアラブの春

❽ ライオンエコノミー(アフリカ経済)の台頭

❾ 1920年ブームの到来
フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』にインスパイアされた広告などが注目を集める。

❿ はやりそうなもの
バナナミルク(バナナやヒマワリの種などで作られた植物ベースのミルク)、原子力(地球温暖化対策などで注目を集める?)。

戦略的な情報発信のチャンス

個人的にはPRという観点で、次の3つの事象に注目している。

TREND 1 選挙

アメリカの大統領選が予定されており、また国内でも7月に東京都知事選、さらに、秋には衆院選のうわさもある。グローバルにインパクトの大きい大統領選だが、企業の政治的アクティビズムなどの動きが話題になりそうだ。

2016年の前回選挙ではハッカーによる情報操作やソーシャル上のフェイクニュースなどが問題となった。IT企業などはそういった動向に対しては警戒を強めているが、その裏をかく情報戦争が活発化するはずで、関連報道も増えてくるだろう。

TREND 2 テクノロジー

ソーシャル、オウンドへの注力が進むアメリカのPR業界も極めてハイテク化している。情報発信ツール、ソーシャルメディアモニタリング、評価、メディアとのコンタクト・配信ツール、データ集積、モニタリング、分析などといったように、多種多様なPRアプリ、ソフトの導入が進んでおり、さらに加速していくだろう。

また、Instagramが提供する動画共有サービス「IGTV」やTikTokなどが注目を集めそうだ。Alexaなどの音声サービス、ポッドキャストなども人気で、音声認識による新たなサービスの広がりなどが期待される。

TREND 3 TOKYO2020

世界の耳目を集める大イベント、オリンピック・パラリンピックが東京で、この夏開催される。五輪について、スポンサーではない企業が言及することには厳密な制約がかかるため、注意が必要となるが、上手で戦略的な情報発信ができれば、メディア報道などによって大きく注目される可能性は十分あるだろう。

2020年は「改革の年」になる

あわせて今回は、業界のキーパーソンである"グローバルPR賢人"から2020年のトレンド予測をご紹介しよう …

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