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社内報のつくり方

編集部全員が編集長に 参天製薬の社内報制作の裏側

参天製薬

インナーコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。今回は参天製薬のグループ報制作の裏側に迫ります。

参天製薬『ビ・ザ・ビ』

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医療用眼科薬市場で国内1位を誇る参天製薬。グループ報『ビ・ザ・ビ』は、国内と海外の約30カ国の拠点に配布され、「基本理念の理解促進」「経営メッセージの伝達」「グローバルでのコミュニケーション活性化」「目指す企業風土の醸成」の役割を担っている。

制作にあたって心がけているのは、読者である社員が自分の仕事に取り入れたい、と思える内容にすること。「会社が目指す姿に向かっていくにあたって『社員はどんな情報があれば迷わずに目標達成できるのか』と考えています」と語るのは、編集メンバーの太田静氏。そのため、特集案を考えるときは編集部内で何度も精査した後、社内の関係部署にも意見も聞き、企画を発展させていく。取材後は、「どのように見せれば社員に伝わりやすいか」という視点で議論を重ね、制作を進めるという。

原稿の制作はすべて内製で、編集部3人が互いの原稿をチェックする。「全員が編集長のような形で、素人がつくるものであっても、これが社員に買ってもらえるのか、という視点で考えます。フリーペーパーでは捨てられてしまいますから」と語るのは、編集リーダーの山本由紀子氏。

『ビ・ザ・ビ』はコメント機能が付いたデジタル版もあるが、冊子版と内容は異なる。冊子版は基本理念などの普遍的な情報や経営メッセージなどをメインに発信しており、デジタル版はタイムリーな情報や社員が気軽に反応できる情報を載せるというすみ分けだ。最前線の社員を紹介する「トップランナー」では、冊子版は年に6人の枠しかないため、対象者は非常に限られる。一方で、枠に限りがないデジタル版では多くの社員を紹介し、プライベート面などにも焦点を当て、親しみを持って読めるように工夫しているそうだ。

ほかにも特徴的なのは、顧客の声を大事にしている点。「社外に学ぶ」というコンテンツでは、顧客である眼科医のインタビューを毎号掲載している。最近では、「この人も紹介してほしい」と社員から提案される機会も増えてきた。「『ビ・ザ・ビ』が認知されている媒体になってきたと感じます」と太田氏は話す。

今後の目標について聞くと「メディアミックスで媒体ごとを上手くつないでいきたい。紙とデジタルの『ビ・ザ・ビ』だけの発展を考えるのでなく …

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