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社内報のつくり方

現場の生の声を聞きだす工夫が満載 第一三共のグループ報編集部に潜入

第一三共

インナーコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。社内広報活動の根幹業務であり、社員を巻き込む企画力や編集力が問われます。今回は国内外のグループに配布している、第一三共のグループ報制作の裏側に迫ります。

第一三共
『PATIO』

想定問答以上の答え引き出す

医療用医薬品の研究開発、製造、販売などを手掛ける第一三共。国内外にある約40のグループ会社に配布しているグループ報『PATIO』は「経営情報の理解・浸透」「目標を実現するための挑戦する風土の醸成」という役割を担う。編集部としてリーダーの小山内敬氏、伊藤章子氏の2人が担当している。

「特集には多くの時間をかけていて、発行2カ月前にはまず、制作会社も一緒に企画会議を行います」と伊藤氏は語る。特集に求めるのは「タイムリーであること」。これまで「パテントクリフ*1を乗り越えろ‼」「ワクチンの今を知る」「進化するサプライチェーン」など、毎号1・2テーマを各10ページにもわたって深掘りしてきた。「知っておくべき会社情報は『PATIO』を見れば分かる、と言ってもらえるような誌面を目指していて、『非常に役に立った』という反響もいただいています」。

また、「どのようにしたら経営との距離が縮まるか」を意識し、昨年4月には複数のコンテンツをリニューアルした。「役員のターニングポイントとなった出来事を取材していた連載は、より誰でも共感できるよう『仕事観』に焦点を当てた企画としたところ、独自の経験やエピソードが満載になりました」。

外部評価で浮き彫りになった課題の克服にも力を入れている。2014年度の「経団連推薦社内報審査」で優秀賞を受賞した際、「経営層の思いだけでなく、現場の人や写真を積極的に紹介すると良い」という課題も審査講評として伝えられた。そのため、部署や社員個人に焦点を当てた連載では、写真を大きく使用し、現場の雰囲気が伝わるようにしているそうだ。

短時間の取材のなかで相手から本音を聞き出すための工夫も …

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