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社内報のつくり方

「社員紹介」に一点集中した日建グループのグループ報編集部に潜入

日建設計

インナーコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。社内広報活動の根幹業務であり、社員を巻き込む企画力や編集力が問われます。今回は社員紹介に焦点を当てた日建グループのグループ報制作の裏側に迫ります。

日建設計
『nikken.jp news letter』

「社員自身の考え」を発信

建築の企画・設計や都市計画などを行う日建グループには、建築士など多くの技術者が在籍する。グループ報の『nikken.jp news letter』が担う役割は、一人でも多くの社員を紹介することで、グループ7社と海外拠点をつなぐコミュニケーションツールとして機能することだ。

「当社の場合、『社員自身の考えそのもの』が商品とも言えますので、人を知ることがとても重要。毎号、できるだけ多くの社員を紹介しています」と話すのは諸隈直子編集長。その言葉通り、一号で掲載する社員数は多いときには160人、少なくとも70人にもおよぶという。

多くの社員の協力を得るため、2011年の誌面リニューアル号から日建グループ社内横断で編集委員を任命している。2年ごとに各社から16人前後の委員が選定され、毎号3~4人が広報室の2人とともに誌面をつくっている。コンテンツ面でも社員個人にスポットが当たるよう、「グループ人物紹介リレー」「お弁当」「好きな本」など、様々な切り口の特集ページを設け、社員の興味や関心を広く喚起できるよう意識している。「この2つの仕組みによって、登場した社員やその周辺の方がグループ報の存在を認知し、広めてくれています。最近は、取材を断る人がほとんどいなくなり、これも認知度が上がってきたおかげと実感しています」。

レイアウト面でも大きな特徴がひとつある。それは、情報を「平等」に扱うこと。特集内で各社の社長や役員の回答を紹介するときも、肩書きを強調せず、あくまで一社員として紹介するようにしている。「経営方針を伝えることも大切ですが、それはイントラネットや説明会などの別のツールが担っている役割。グループ報はあくまでも個々人の紹介という役割に留めることで、いかに全社員が同じ目線で楽しんで参加してもらえるか、を考えています」。

過去には「剣道が趣味」と回答した社員を集めて剣道大会を企画するなど、リアルな場でのコミュニケーション起点として機能したことも。社員が積極的に参加し、盛り上がった。

諸隈氏は今後、「国や地域をも巻き込んだ誌面づくりを進めていきたい」と話しており、フラットな目線で …

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