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社内報のつくり方

主要読者を若手に設定 ワコールホールディングスの社内報リニューアルのポイント

ワコールホールディングス

インナーコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。社内広報活動の基幹業務であり、社員を巻き込む企画力や編集力が問われます。今回は2014年5月にリニューアルした、ワコールホールディングスの社内報制作の裏側に迫ります。

ワコールホールディングス
『知己』

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キーワードは「ソワソワ感」

ワコールホールディングスは、ワコールやピーチ・ジョンといったインナーウェアやアウターウェアなどを製造・販売する子会社56社、および関連会社10社(2015年8月現在)の持株会社だ。IR・広報室の担当者2人が従業員間のコミュニケーション活性化や、各社の事業内容周知の役割を担うグループ報『知己』を担当している。

2014年に大規模な誌面リニューアルを実施したが、その背景を編集チーフの坂越圭名子氏はこう語る。「従来の誌面は経営層が語る会社の考えを掲載していましたが、それは管理職にとっては既知の内容。一方で若手や社員の半数以上を占める販売員にとってはどこか身近でない話題。結果として誰にも読まれない社内報となってしまっていました」。

リニューアルにあたって意識したキーワードは「ソワソワ感」。中心読者層を20~30代と設定し、同じ年代の社員が活躍する姿や考えを積極的に発信することで、「自分も負けていられない」という気持ちを奮起させるのが狙いだ。同時に文字中心の誌面から、社員の写真を多用するなどビジュアル素材を充実させたレイアウトへ変更。「知っている人が載っている」という点から読もうという気持ちを喚起させた。

「いくら社員にとって参考になる内容を掲載したとしても …

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