
訪問した企業のデモを見て説明を聞き理解を深める記者たち。
BtoB企業向けの基本的な広報活動はこれまで、専門メディアの記者に向けたプレスリリースの発行、記者会見の開催、専門展示会での1対1インタビュー設定、などの手段が使われてきた。BtoBの世界では、直接の顧客は企業である。どのようにして顧客となりそうな企業にリーチするか、が重要になる。
低コストで多くの露出を獲得
最近、BtoB企業は広報の効率を上げるように変わってきた。これまでは、例えば消費者も見にやってくるCEATEC(旧エレクトロニクスショー)に出展していた企業が軒並み、もっと専門性の高い展示会へとシフトしてきた。エレクトロニクスの世界では、組み込み技術展、組み込み機器展といった専門的な展示会に出展するようになってきた。来場者として子供や学生などが来ないからだ。専門的な展示会あるいは近くの会場での記者会見も増えるようになった。
広報効率とは、少ないコストでたくさんの専門媒体に企業名、製品が露出することだと定義しよう。記者会見に何人の記者が来たことよりも、何人の記者が書いたことの方が重要である。魅力のない会見だと記者は書かない。わかりやすく大きな変化を感じると記者は書く。新製品や新技術の発表では書く記者が多い。ニュースが明確だからだ。しかし、新製品だと記事の扱いは小さい。
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