オープンな場づくりを体現し、人が集まる空間を手に入れたことが、自社ならではの広報につながった。


設計はスキーマ建築計画。社員の意見を聞くためのワークショップなども実施し、現場の課題を解決するための場作りを目指した。
コンクリートの打ちっぱなしの壁に木のぬくもりのある机や椅子、テーブルを包み込む大きなランプシェードのようなオブジェ......と、スタイリッシュな空間。これはラッピング商品の製造卸を中心とした事業を展開するフジ産業のオフィス。ショールームを併設したオフィスは、事前のアポイントなしで誰もが気軽に訪れることができる。
昨年6月、現在の東京・青山にオフィスを移転したきっかけは、社員の増加に加え「会社をより広くPRしていきたい」ということ。自社の魅力を発信していくにあたり最も有効なのは、「いろんな人に、実際にオフィスに来てもらうこと」だと考えた。「とにかく“オープンなつくり”という点を重視しました。BtoB事業で会社の中身が見えにくいからこそ、取引先や一般の方を含め、どんな会社かを実際に感じてもらうことが必要だと考えました」(代表取締役 藤井愉三氏)。
あと43%