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アートの力でWOW!を創出

平井健一郎

今年5月、佐賀県のデパート「佐賀玉屋」の壁面に、3月に亡くなった五輪金メダリストの柔道家古賀稔彦さんの巨大壁画が描かれた。壁画のサイズは高さ10m幅6mで、背負い投げを行なうシルエットに1992年バルセロナオリンピックで金メダルを獲得したときの雄叫びをあげる古賀さんの横顔が描かれている。今回この壁画アートを手掛けたOVER ALLsの代表取締役社長 赤澤岳人氏に、本企画の趣旨や公共空間のコミュニケーションにおけるアートの持つ力について話をお伺いした。

佐賀玉屋に描かれた古賀さんの壁画。

今回話をお伺いしたOVER ALLs代表の赤澤岳人氏(左)と、壁画を描いた画家の山本勇気氏(右)。

本質を気付かせてくれるきっかけ

今回の壁画プロジェクトは、福岡・佐賀北欧3カ国ホストタウン応援推進協議会の発案でOVER ALLsに依頼があったことで始まった。佐賀県出身の古賀さんをしのび、東京五輪の機運を高めることが狙いだという。もともと古賀さんが走る予定だった聖火リレーコース沿いの壁面に3日間かけて制作されたそうだ。

今回の東京五輪開催にあたって、「本当に実施できるのか」「どうやって進めるのか」といった「How」に関する意見が飛び交っていたが、オリンピックは本来人々に感動を与える「WOW!」の祭典ではないかということを改めて思い出してもらうきっかけをつくりたかったという。

この巨大壁画は...

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