集英社は、3月上旬にマンガ単行本『呪術廻戦』15巻の告知広告を渋谷駅で実施した。『呪術廻戦』は、「週刊少年ジャンプ」に連載中の「呪い」をテーマにした作品。呪霊と呼ばれる具現化した呪いと呪術師たちとの戦いが描かれている。シリーズ累計の発行部数は4000万部を超え(3/31時点)、TVアニメも放映され、今冬には映画化も決定している。
幅広い世代に人気のマンガ作品だ。今回告知された15巻では、渋谷の街や駅を舞台とした「渋谷事変」が佳境を迎えており、OOHではまさに同じ空間の壁面や柱を登場人物たちの迫力あるイラストでジャックした形だ。
作品への没入感を高める
集英社によると、本広告では「原作のファンをいかに喜ばせるか?」ということに狙いを定めており、掲出する場所も、作品にとって重要な渋谷駅に自ずと決まったという。さらに、掲出するビジュアルも原作そのままの絵をコラージュする形で構成している。モノクロの名シーンを多用することで、空間一帯をマンガの世界観で演出し、没入感を高める工夫をしている。
実際、この広告を見るために渋谷駅を訪れ、記念写真を撮るファンの様子が多く目撃された。SNS上でも、たくさんの投稿や拡散が起き、この広告を目撃したある人のTwitterでは、「渋谷駅に呪術迴戦の巨大広告掲出する適切さ。」というコメントと共に、投稿された広告ビジュアルに30万件以上「いいね!」が押された。
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