販売促進の専門メディア

           

アクティベーションツール

SNSは情報発信だけではなく「傾聴」活用にも

島袋孝一(ヤプリ)

この誌面をご覧になっている方は、様々な世代・職種の方がいらっしゃると編集部から伺っていますが、今回はアラフォー以上の方々がグッとくる話題について書きたいと思います。この数年SNSを起点として商品やサービスが誕生したり、ブームになったりするケースに多く出会っているのではないでしょうか?(みなさま自身がSNSを日常的に利用していなくても、ありえるかと思います)。そこでは、若者だけでなく、私のように40代以上の世代の「懐かしさ」や「原体験」を元にした、共感から生まれる市場があります。

生活者のツイートで商品化

1つ事例をご紹介します。昨年9月にTwitterでバズった「Get Wild退勤」です。「Get Wild」とは、1987年に小室哲哉さんなどがメンバーのTM NETWORKという音楽ユニットからリリースされ、テレビアニメ「シティハンター」のエンディングテーマにもなったことで当時大ヒットした曲です。この楽曲・アニメのシーンをモチーフにし、「退勤する時にドアを開けると同時に、『Get Wild』を聴くと良い仕事をした気持ちになる」というもの。このツイートに多くの共感が生まれ、バズりました。

普通の生活者の1ツイートをきっかけに、小室哲哉さん本人、様々な企業アカウント、レコード会社、音楽専門メディア、ネットニュースメディア、そして、テレビでのマスメディアが取り上げ、文字通り「情報拡散」しました。ここまでは、「ネットのバズ」では、よくある話です。通常であれば...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

アクティベーションツール の記事一覧

海外バイヤーに向けたBtoBライブコマース
SNSは情報発信だけではなく「傾聴」活用にも(この記事です)
VR空間の活用で広告効果を可視化
熟練の職人たちの技術を可視化するPOP
北欧デザインの食品パッケージ
株主総会におけるライブ配信活用
SNSで顧客の輪を広げていく手法
マンガの世界を同じ空間で再現するOOH
間違えたくない顧客の気持ちを汲み取った店頭ツール
和蝋燭のパッケージにみる伝統文化の力
ライブコマースサービスの事業譲渡に見る今後
生活者にSNSでシェアされるコンテンツとは?
位置情報によるアカウンタビリティ強化
ページをめくらせる行動を誘引する仕掛け
普遍的なパッケージだからこその空気感

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する