今年のGWは新型コロナウイルスの影響で大小様々な展示会やイベントが開催中止、または規模縮小での開催となっている。
そんな中、商品展示会についても同様で、海外から買い付けにやってくるバイヤーと商品受注を取りたい国内メーカーで毎年行われる大型の新商品展示会も2020、2021年は規模を大幅に縮小しての開催となった。
これによりバイヤーとメーカー双方が商談の場を失い、大きなダメージを受けている。
国内メーカーと海外卸業者をマッチ
メーカーと海外の卸売業者(バイヤー)、小売をつなぐBtoB(企業向け)のマッチングプラットフォームを展開するラクーンコマース(東京・中央)は、2021年1月に生中継の動画で商品を販売する「ライブコマース」を活用したオンライン展示会を実施した。これにより売上を約7倍に増やす企業が出てくるなど、新しい取り組みの出だしは好調のようだ。
ラクーンコマースが実施したライブコマースの仕組みは以下のとおりだ。
YouTubeとZoomを使用しメーカー側が商品説明を行う→海外のバイヤーはそれを見て質問などを行う→出展者と質問者の間の翻訳はラクーンコマースの社員が行う
受発注に関してはバイヤーがラクーンコマースに対して発注を行い、ラクーンコマースがその後国内メーカーへ代金を支払う。商品発送に関してはメーカーが一度ラクーンコマースに商品を出荷し、ラクーンコマースから海外へ向けて商品が輸出される。
このように今まで展示会で行われていたサービスがオンラインで提供されることにより、新型コロナウイルスで日本への入国すら難しい状況にある海外バイヤーたちと国内メーカーとのニーズをうまく結びつけることに...