「SNSのマーケティング」というと、「企業アカウントの運用・発信」のことばかりイメージしてしまいますが、忘れがちなのが「傾聴」です。生活者発信によるUGC(User Generated Content)の発見や主要SNSチャネルでのSOV(Share of Voice)を意識することは、統合コミュニケーションプランに寄与するプロセスだと思います。
「企業の担当であれば、一般生活者・消費者から、自然なカタチで自社の商品やサービスをポジティブな意見とともにSNSシェアいただくことは、とても嬉しいことだと思います。宣伝予算を投じ、数値的影響力の大きいインフルエンサーに依頼し、PR投稿いただくことも、この数年では当たり前になった取り組みですが。しかし金銭的対価がなくともSNSシェアをしていただけるブランドの「ファン」とのコミュニケーションは、より重要度を増している取り組み・考え方となっています。
「ググる」から「#タグる」へ
2018年に出版された書籍『シェアしたがる心理〜SNSの情報環境を読み解く7つの視点〜』(天野彬 著/宣伝会議)の帯に書かれた「情報との出会いは『ググる』から『#タグる』へ」というメッセージは、多くのマーケターに響きました。
小生が商業施設や飲料メーカーでSNSマーケティングを担当していた時、来店時にハッシュタグをつけてSNS投稿をしていただいたら「クーポン・値引き」や...