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普遍的なパッケージだからこその空気感

小川裕子(小川裕子デザイン)

職業柄、文具系に触れることが多いのだが、よく考えてみると昔から変わらないデザインの商品が多いのがこの分野ではないだろうか。パッケージデザインだけでなく、商品自体もロングセラー商品が愛されているように感じる。例えばトンボ鉛筆、MONO消しゴム、marumanスケッチブック、ZEBRAマッキー、NTカッター、ヤマト糊、サクラクレパス、クーピーペンシル、木工用ボンド、これは取り上げるとキリがないほどである。その中でも真っ先に頭をよぎったのが、今回特集する「サクラクレパス」だ。

世界初の描画材料

「サクラクレパス」の歴史を知っておこうと思い、企業サイトから抜粋させていただいた。1925年(大正14年)にクレパスは生まれた。クレヨンの定着性の良さとパステルの混色の良さを生かした棒状絵具の大革命といわれたそうだ。約100年前に生まれていたとは、まさかそこまで古い歴史があったとは驚きであった。大正から昭和、平成、令和の子どもたちが同じクレパスで絵を描いていると思うと、みんなが身近な存在に感じる。そして今では海外でも愛される商品となっている。

今のパッケージデザインはいつからなのだろう?私が子どものころはすでに現在のようなデザインであった。いろいろ調べているとおそらく1960年代の終わりごろに現在のデザインになったようだ。黄色ベースに薔薇・ヨット・蝶々・犬・鳩・金魚・フラミンゴの絵柄の入ったデザインだ。

なぜ文具系のパッケージデザインは長年変わらないのだろうか?

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