GINZA SIXテナントの大量閉店のニュースなどが象徴的なように、新型コロナウイルスの影響によって小売店や路面店を持つサービスはリアルな場での販路を縮小せざるを得ない状況となっている。この流れを受け様々な企業が販路を「リアルからオンライン」へ方向転換する意思決定を行っている。プレイヤーが増えればそれだけ多様性が高まるのは当然であるが、この度ライブコマースにおける新たなプライシング手段が導入された。
2020年12月ネットプロテクションズが、スーパーブリーの運営するアクセサリーブランド「Hina by Superbly」に、体験後に消費者が自ら価格を決められる「あと値決め」を導入したのだ。
ユーザーが商品の値段を決める
「あと値決め」とはその名の通り、商品の値段を消費者自身が商品注文後に決めることができるプライシングサービスである(※下限金額は存在する)。
今回Hina by Superblyにて実施された「あと値決め」を用いた商品購入の流れは下記のようになっている。
①消費者がライブコマースで商品を注文する
②商品が手元に届く
③商品に対して値段を決める
④決めた金額をコンビニなどで支払う
消費者目線でいえば手元に商品が届いた後に値段を設定することができるため安心して購入することができる仕組みとなっている。
またサービス側としても「ユーザーが求めている真の適正価格」など単純な購入データだけでは得られない情報を得ることができるというメリットが存在する。ちなみに筆者も購入してみようと思い指定のサイトにアクセスしてみたが、残念ながら「あと値決め」は100人限定だったようで、すでに...