販売促進の専門メディア

           

アクティベーションツール

想いを形にできるメディア

平井健一郎

2020年12月22日六本木ヒルズの玄関口「メトロハット」に、映画『えんとつ町のプペル』の巨大広告が掲出された。本映画は、お笑いタレントで絵本作家の西野亮廣氏原作の作品で、彼自身が製作総指揮と脚本も手掛けている。

実はこの広告、通常の映画プロモーションの一環で掲出されたものではない。なんと西野氏のマネージャーの「この映画を応援したい」という個人的な思いが発端となって企画されたものだ。

最初にメトロハットの外周部分の広告媒体を押さえ、その上でクラウドファンディングを活用。出資者を募る形でプロジェクトが進んでいった。さらに後日、メトロハットの内周部分もジャックしたいという企画が持ち上がり、結果的に2つのプロジェクトで、のべ4000人以上のサポーターから約3800万円の支援を受けることに成功。実際に広告の掲出された現場では、ファンやサポーターと思われる人たちが広告の前で記念撮影をしている姿が確認された。

国内でも増加する応援広告

このような、ファンの個人的な出資金が集まることで実施される“応援広告”は、近年増加傾向にある掲出方法だ。

発端は韓国の「センイル広告」で、ファンがアイドルなどの推しに対して勝手に誕生日(センイル)を祝う活動がきっかけ。日本では、アイドルグループ「JO1」を生み出したオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」で、大規模な応援広告が実施された。アイドルメンバーの宣材写真をファンが自由に広告として使える...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

アクティベーションツール の記事一覧

ライブ配信の効果が求められる1年
『仮想世界』としてのゲームの大きな可能性
想いを形にできるメディア(この記事です)
当たり前となったリモート接客の什器
愉快なパッケージデザインたち
ライブコマースに求める機能とは?
ゲームの真髄は、楽しく『何か』をさせること
ベンチャー企業が創るOOHの未来
舞台背景としてのサイネージ
待ち望まれた生理用ナプキンのパッケージ
ライブコマースコンテンツ制作の注意点
ついにゲームがインフラ(電力サービス)に切り込んだ
『金 (きん)』はいただきました。
ジオラマで「感じさせる」、商品特徴の伝え方
ガラス瓶に見るパッケージデザインのヒント

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する