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空きスペースをOOHとして表現のキャンバスに

平井健一郎

福岡県北九州市を中心に不動産事業を手掛ける株式会社なかやしきは、1月から「北九州ウォールアートコンテスト」を実施した。本コンテストはコロナ禍で活動を自粛せざるを得ないアーティストを支援する目的で行なわれたものだ。同社の持つ約100㎡の壁面を彩る作品を募り、選ばれたプランは実際にウォールアートとして最低11カ月間掲出される。また今後も同社ではウォールアートに活用できるスペースを市内から広く募集していくという。

一方、大阪市のWALL SHARE株式会社は昨年、「プロモーションアート事業」を開始した。壁画制作に利用できる空きスペースを提供する媒体主と、壁画に企業メッセージを込めたいスポンサー、さらに壁画作品として表現を行なうアーティストをマッチングするサービスだ。

街なかに出現するストリートアートが、OOH広告として企業のプロモーションやブランディングに活かされる。一方媒体主としては、うまく活用しきれておらず劣化や落書きに悩まされていた壁面を有効活用する手立てになる。新たな収益源の確保や落書き防止に加え、アートによって人が集まり潤いのある場所を創出することで地域活性化にも貢献する。

OOHに対する表現の意気込み

これらの事例では、「空いている壁」というある意味でのOOHメディアをアート表現のキャンバスとして開放した形だ。表現者の視点から見ても、公共空間に作品を残せることは、クローズドな媒体や展示空間で作品を見せるのとは違うモチベーションになるのではないか?

私自身の...

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