無印良品(良品計画)から生理用ナプキンが発売された。なんとも無印らしく、板紙に黒文字のみのシンプルデザインである。違いが分かるのは「羽あり」「羽なし」の文字。そして箱の大きさから入数が分かる程度だ。それだけで十分なのだ。羽ありと羽なしのイラスト化すら排除した点がこの商品の最大の勝因ではないだろうか。
女性であればイラストなど無くてもほぼ誰でも理解できるのだからわざわざ絵にするまでもない。それよりも、ナプキンと一見して分からないことに意義がある。店頭では文房具でも買うかの様に手に取れる。トイレに収納する場合も、そのまま置いても違和感のないデザインは過去に例がない。2個入りのパッケージに至っては、一見ただのクラフト箱にしか見えず、職場でも、そのまま箱を持ってトイレに行ったとしても誰も気が付かないであろう。
そこが良いのだ。今まで、コソコソとポーチを抱え隠れる様にトイレに駆け込んでいた女性たち。なぜ下を向き、コソコソしなければならないのだ。悪いことなど何もないはずなのに。ほんの些細なことなのだが無印良品の生理用ナプキンのパッケージデザインは女性の心理・行動までも解放してくれたのではないだろうか。
今まで「ザ・生理用ナプキンでございます」というパッケージに思うところがあった女性であればきっとこう言うであろう。「ありがとう」と。しかもこのナプキンは、フカフカだ。
「買う」という行動シーン
今までのキラキラと賑やかで特別感と文字が満載の生理用ナプキンの存在感は、買う者の立場にしてみたら、とにかく恥ずかしい瞬間でもあったからだ(あくまで個人の感想であるが)。急に生理になった時...