コーセーが12月17日にオープンしたコンセプトストア「Maison KOSÉ」は、ブランドを横断してパーソナライズした提案を行う新店舗。コーセーが目指す次世代型マーケティングの役割を担う店舗でもある。
課題
顧客接点ごとの情報がバラバラで蓄積されず、効果的なアプローチがしにくい
↓
解決
顧客と全方位的に直接つながるプラットフォームを構築し、最適なアプローチを

「Maison KOSÉ」の外観。場所は東京・銀座。丸の内線「銀座駅」A2出口より徒歩3分の距離。
部署・職種関係なく顧客の生の声にふれる
コーセーは2019年12月17日、新たな顧客との接点づくりの一環として、コンセプトストア「Maison KOSÉ」を東京・銀座にオープンした。その1カ月ほど前の11月8日には、Web上に同名のオンラインサイトも立ち上げている。
店内では、コーセーのブランドを横断して体験できるほか、デジタル技術を活用した、ネイルプリントや顧客一人ひとりに合わせたメイクを提案するサービスも体験できる。
これまでの顧客との接点は「ブランドごと」「流通越し」になっていたため、それぞれの顧客情報がバラバラで蓄積されておらず、顧客ごとへの効果的なアプローチがしにくい状況にあった。
コーセーは「Maison KOSÉ」を個々の顧客と全方位的に直接つながるプラットフォームのコンテンツのひとつとし、顧客の利便性向上と次世代型のマーケティングの実現を目指すという。
念頭にあったのは、コーセーブランドが一堂に会する体験型イベント「コーセー Beauty フェスタ」だ。2013年から国内主要都市で開催している。イベントでは、日頃から顧客と接している店頭のビューティコンサルタントだけでなく、企画や研究といったスタッフが多くブースに立つ。さまざまなスタッフが顧客とふれ合うことで、ユーザーの生の声を聞き、モノづくりやイノベーションに生かしているという …