VTuberグループ「にじさんじ」を運営するいちからは、ソニー・ミュージックソリューションズと共同で、「Sound AR」を活用したイベントを開催した。ライブの待ち時間を有効活用し、街めぐりを実施。参加者は1万人規模に上った。
大晦日に10万人超が視聴 VTuberの市場の盛り上がり
インターネット利用者を中心に盛り上がりを見せる「バーチャルYouTuber(VTuber)」。VTuberは、CGキャラクターに声をあて、YouTuberなどを舞台に活躍する人々を指す。ここ1、2年で日本政府観光局やローソン、日清食品、ロート製薬がプロモーションに起用している。ことしの元日には、NHKが、「バーチャル紅白歌合戦」と題して、VTuberと歌手らの歌を放送した。
いちから(東京・渋谷)は、94人のVTuberが所属する「にじさんじ」を運営する企業だ。市場の盛り上がりについて、昨年12月31日~2020年1月1日にかけて、「TOKYOMX」と「にじさんじ公式YouTubeチャンネル」で同時放送した年越し番組『年またぎにじさんじ!~ゆくV!くるV!島﨑信長も来ちゃったよSP!~』を例に上げる。
「大晦日の人気番組が出揃う時間帯に、YouTubeのみで最大同時接続数は約7万人を記録しました。また、地上波を含めると10万人以上の方に視聴いただいていたと推定しています」(いちから 国内VTuber事業本部の原田和也氏)
また、昨年12月8日には、同グループ最大となる単独音楽ライブイベント「Virtual to LIVE in両国国技館2019」を開催。会場は、両国国技館で約6000人が参加した。同日には、ハッシュタグ「#VtL両国」がTwitterのトレンド1位をグローバル、日本の両方で獲得。
「1月8日に配信のあった御伽原江良(おとぎばら えら)というバーチャルライバーの配信でも、グローバル、日本両方のTwitterトレンド1位に入り、視聴者の方々の熱意を感じました」(原田氏) …