
パッケージデザインの最大の特徴は触(さわ)れることにある。テレビやSNSなど、ブランドと消費者のコミュニケーションにおける接点の多くは、視覚か聴覚に頼っている。「触れる」というのはパッケージが持つ独特の性質で、しかも人の印象や感覚、記憶に大きな影響を与えることがわかってきた。
触感による知覚はハプティック知覚と呼ばれ、自らの手で自由に対象物に触れることで得られた知覚と定義され、近年特にこの分野の研究が増加している。
最近、マーケティング分野でも感覚をテーマにした研究や分析が盛んだ。この春のマーケティング学会の学会誌『マーケティングジャーナル』でも「エスセティクスと消費者心理」をテーマにした特集を組んでおり、感覚とデザイン、美しさについてさまざまな研究を紹介している …
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