
(写真=123RF)
Amazonショック。2018年後半から、この言葉が日本の小売業の経営者の口に上ることが多くなった。Amazonショックはもはや海の向こうの話ではなくなっているのである。
前号では、「もしも無限の時間が与えられたら、あなたの仕事はどう変わるか?」という問いが、優れたAI活用アイデアにたどり着くためのキー・クエスチョンだと説明した。連載7回めとなる今回は、このキー・クエスチョンを活用して、Amazonショックの脅威にさらされている国内の小売企業、特にスーパーマーケット業態を例に、次世代の小売ビジネスについて考えてみたい。
スーパーマーケット経営で「無限の時間」が使えるならば、何ができるだろうか?私なら、「無限の時間」を使って、顧客一人ひとりの嗜好や行動、ライフスタイルを吟味する。一人ひとりの顧客が、どんなタイミングで来店しているか?何を買っているか?その日の献立は何か?どのような家族と暮らしているか?仕事は何か?味の好みは?健康に対する関心度は?──など、ちょっと想像力を働かせれば、顧客にまつわるさまざまな疑問が浮かぶはずである …
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